2010年09月11日

投資適性テストのケリー基準による解釈

以前にチャットで出た投資適性テストを見て思い付いた話があるので書いてみます。(なお、数値については説明しやすいように実際にチャットで出た値から変更してあります。)

テスト1:あなたはどちらを選びますか?
(a) 無条件に10万円もらえる
(b) 確率80%で15万円もらえるが、確率20%で何ももらえない

まず、(a)と(b)の期待値を計算すると、(a)は10万円、(b)は12万円なので、「期待値の高い(b)を選ぶ方が投資適性がありそう」という話になっていました。

その後、

テスト2:あなたはどちらを選びますか?
(a) 無条件に1億円もらえる
(b) 確率80%で1億5千万円もらえるが、確率20%で何ももらえない

だとどうだろうという話になって、「期待値は(b)の方が高いけど(a)を選びたくなるよね」という話になっていました。

こうなる理由としては効用理論による説明が一般的なようです。
では、感情を排した理想的な投資家ならば(b)を選ぶのが正解なのでしょうか?

この現象をケリー基準を使って解釈すると、効用とか個人差のある基準を使わなくてもうまく説明できそうと思い付いたので、以下に書いてみます。

まず、ケリー基準が適用しやすいように問題を書き変えてみます。

テスト3:あなたはこの賭けをしますか?
現在の投資資金1000万円に10万円を足した状態だとして、
10万円を賭けると、確率80%で15万円もらえるが、確率20%で掛け金は没収される

これは、現在投資資金を加えた以外はテスト1で(a)ではなく(b)を選びますかということと本質的に同じです。
次に、ケリー基準を計算してみます。(計算方法については、「ケリー基準の復習」参照)

期待利益率 = (0.8*15万 - 10万) / 10万 = 0.2
増加率 = (15万 - 10万) / 10万 = 0.5
投資資金総額に対する賭け金の割合 = 期待利益率 / 増加率 = 40%

となります。
テスト3の投資資金総額は現在の投資資金1000万円に10万円を足した1010万円ですから、投資資金総額に対する賭け金の割合は、

投資資金総額に対する賭け金の割合 = 10万 / (1000万 + 10万) = 0.99% < 40%

なので、ケリー基準的には(b)を選ぶことに全く問題はありません
では、テスト2はどうなるでしょうか?

テスト4:あなたはこの賭けをしますか?
現在の投資資金1000万円に1億円を足した状態だとして、
1億円を賭けると、確率80%で1億5千万円もらえるが、確率20%で掛け金は没収される

ケリー基準の計算はテスト3と同じで、投資資金総額に対する賭け金の割合は40%になります。
テスト4の投資資金総額は1000万円に1億円を足すのですから、投資資金総額に対する賭け金の割合は、

投資資金総額に対する賭け金の割合 = 1億 / (1000万 + 1億) = 90.9% > 40%

なので、ケリー基準的には(b)を選ぶとかなりのオーバートレードになります
ということで、ケリー基準で考えると(b)よりも(a)を選びたくなるのも納得できます

ちなみに、現在の投資資金が1億5千万円として計算すると、

投資資金総額に対する賭け金の割合 = 1億 / (1億5千 + 1億) = 40%

なので、ケリー基準の範囲に収まります
つまり、ケリー基準的には現在の投資資金が1億5千万円以上の人は(b)を選ぶことに抵抗を感じる必要は無いわけですね。

ということで、ケリー基準を使って解釈すると、賭け金が大きくなるとなぜ(a)を選びたくなるかを、効用とか個人差のある基準を使わなくても現在の投資資金量と賭け金の割合でうまく説明できました。(もちろん、効用理論による説明を全面的に否定しているというわけではなく、こういう説明も考えられるよという話です。)

これを元の投資適性テストという意味で考えると、学校で教わったことをそのまま疑わずに期待値が高い(b)を常に選ぶ人よりも、自分の投資資金量によって(a)を選ぶか(b)を選ぶかを変えることができる人の方が投資適性が高いんじゃないかと私は思います。
posted by ガーベージコレクター at 20:41| Comment(4) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月29日

サブプライム問題での投資銀行の説明責任

ゴールドマンサックス提訴が話題になっていますね。
この提訴とは少し違いますが、以前に書いた記事(NHKスペシャル「マネー資本主義」の金融工学)の後に書こうと思っていたネタを思い出したので書いておきます。(最近更新をサボっていたので。)

投資銀行が金融工学を悪用(金融工学が悪いんじゃなくて使い方が悪いという意味ね)して、こんなふうに投資家の無知につけこんだのでは、というお話です。

話を簡単にするために、サブプライムローン債を以下のようなサイコロを使ったモデルに簡略化して考えてみます。
(1) 1個だけサイコロを振って、そのサイコロで1が出たときには無条件でデフォルトとして全額没収とする。

(2) (1)で1が出なかったらN個のサイコロを同時に振って全部のサイコロで1が出たときだけデフォルトとして全額没収、それ以外は利子付きで償還される。

このモデルは、(1)が住宅価格が下がった場合(1個のサイコロが住宅価格の上下)、(2)が住宅価格の変動が現状のままの場合(N個のサイコロが個々のサブプライムローンがデフォルトするか)をモデル化しています。(要するにサブプライムローンを借りている人は住宅価格が上がることを前提に自分の収入では返せない程高い金利で借りているので、住宅価格が下がったらみんな返せなくなるでしょというモデルです。)

そうすると、全体としてのデフォルト確率Pは、
(1)の分: 1/6
(2)の分: 5/6 × (1/6)^N

を足して、
P = 1/6 + 5/6 × (1/6)^N

になります。
ここで、Nの数(サブプライムローン債を構成するローンの数)を増やせば(2)の分はどんどん小さくできます。しかし、全体のデフォルト確率は(1)の分があるので1/6より小さくはなりません

サブプライムローン債の格付けは、住宅価格の変動は現状のままという前提条件で行っていたようなので、(2)の部分のデフォルト確率しか評価していないんですよね。
そうすると、Nの数を増やせば(2)のデフォルト確率をどんどん減らせるので、AAAの債権を作ることができるわけ。
でも、いくら(2)を減らしても(1)の分があるので、本当の全体としてのデフォルト確率はAAAには全然ならないわけですね。

で、格付けしか見ていない無知な投資家はAAA債権で利率が高いと喜んで買い投資銀行側は手数料をたくさん抜いても買ってくれるということで両者とも儲かる夢のような商品だったと。
(ちなみに、この債権のリスクは(1)の部分にあるので、住宅価格が下落したときにデフォルトする確率が高いほど(1)と(2)の差が大きくなり投資銀行側が抜ける鞘が大きくなるので、プライムローンよりもサブプライムローンの方が美味しかったのです。)

しかし、いざ地価が下がると(1)のリスクが顕在化してデフォルトしてしまったので、夢から醒めたわけです。

それで、投資銀行側の言い訳としては、金融工学によってリスクが見えにくくなっていたから仕方がなかったとか言っているようですが逆なんじゃないですかね。

上記のような金融工学によるモデル化により、(1)の住宅価格が下がった場合のリスクと、(2)の住宅価格の変動が現状のままの場合のリスクが分離されて、かえってリスクが明確になっているのにね。
投資銀行は(1)のリスクが残存しているのが分かっているくせにそれをきちんと説明せずに、(2)のリスクしか評価していない格付けを利用して安全な債権だと勘違いさせて無知な投資家に売っていたわけですよね。
金融工学から得られた結果を正直に説明すれば、
「格付けはAAAですが住宅価格が下がればデフォルトするので、借金してレバレッジをかけて住宅を買っているのと同じ程度にハイリスクで、リターンは投資銀行側がたくさん手数料を抜いているのでミドルリターンの商品ですがいかがでしょうか?」

となりますが、このように正直に説明していたら誰もサブプライムローン債なんか買わなかったでしょう。

まあ、投資銀行の情報隠しは、今叩かれているトヨタなんかとは比較にならないほど悪質だと思います。(通常の商品なら確実にリコールものですね。)
posted by ガーベージコレクター at 20:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月25日

オプションとケリー基準は相性が良い

オプションは世間一般では危険なものと思っている人が多いようですが、私としてはオプションの方がリスク管理がしやすいと思うんですけどね。

例えば、今日経平均が10,000円だったとして、日経平均の予測が90%当たる相場の天才で所持金が1,000万円の人がいたとしましょう。その人が「ケリー基準の復習」の記事で書いた教訓のB、
B いくら期待利益率が高くても1回で退場する危険性のある賭けはしてはいけない
を守って日経平均先物をトレードしようとすると、日経平均先物を1枚ロング(=買い)した場合の最大損失は日経平均が0円になった場合に1,000万円なので1枚しかポジションを取れません
さらに日経平均先物を1枚ショート(=売り)する場合は、最大損失に上限は無いので1枚たりともポジションを持つことはできません
要するに、ケリー基準をまじめに守ろうとするといくら予測能力が高くても現物買い以上のことはできないわけですね。

ここでオプションを利用してみましょう。
日経平均先物1枚ロングにつき権利行使価格が5,000円のプットを1枚買えば最大損失は500万円に減るので2枚ロングできるようになります
日経平均先物1枚ショートにつき権利行使価格が15,000円のコールを1枚買えばこちらも最大損失は500万円に限定されるので、今まで1枚もショートできなかったのが、めでたく2枚ショートできるようになります
権利行使価格5,000円のプットや15,000円のコールのプレミアムは1円(金額としは1,000円)なので、オプションを使えば誤差みたいな保険料でケリー基準を守ってポジションを持てるようになる訳ですね。
もちろん、オプションの権利行使価格の幅をもっと狭めていけばさらに多くのポジションも持ているようになるわけですが、その分オプションのプレミアムも高くなって保険料が嵩むので、それでも儲かるかどうかは相場の予測能力との兼ね合いになってきます。(予測能力が十分高ければ保険料を沢山払ってもレバレッジを上げた方が利益が増えるが、予測能力が低いと保険料が増えすぎて保険貧乏になる危険性がある。)

他にも、権利行使価格が異なるオプションの売りと買いが同枚数のポジションを作れば、損失限定のポジションを簡単に作ることができます

というわけで、オプションを使うと損失限定のポジションが簡単に作れるので、オプションが無い場合に比べてリスク管理がとてもやりやすくなる訳ですね。(屑OPでもよいから売り枚数より買い枚数が多くなるようにしておけば一応損失限定。)

ついでに、「¥∞」の「ケリー基準」の「問題点」には、
● 相場では正確な確率分布を知る術はない。
という問題点が書いてありましたが、オプションの場合はオプション価格を決めるのにそもそも原資産価格変動の確率分布仮定しているんですよね。
なので、オプション屋さんにとっては確率分布を考えることに抵抗は無いですね。
それから、
● 現実の世界では、賭け金(or 株数)に端数は認められていない。
というのもありましたが、ケリー基準はオーバートレードの上限なのでわざわざピッタリにする必要は無く、現実にはケリー基準で決まる量よりも少ない分量でトレードしていれば問題無いですね。(「天才数学者はこう賭ける―誰も語らなかった株とギャンブルの話」ではケリー基準の半分位の方がドローダウンが少なくて好まれると書いてありましたし。)

ということで、ケリー基準を守ってリスク管理するにはオプションを使った方がやりやすいというお話でした。
posted by ガーベージコレクター at 19:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月28日

「なぜ全力で売買しないのですか?」という人は初心者

掲示板やブログなどで上級者の人の相場予測に対して、「そう予測するのに、なぜ全力で買わない(または売らない)のですか?」という質問をする人がいますが、こういう質問っていかにも初心者らしいですよね。

なぜかといえば、相場を長くやっていると相場予測なんて上級者でも6割当たれば優秀な方だと分かってくるから。
初心者は上級者は予測が8割とか9割とか当たると勘違いしているようです。

初心者の頃は予測が8割とか9割とか当たらないと儲からないようなトレードをしてしまいがちなんですよね。
本当は予測が6割も当たれば大儲けできるのに。(たとえ60%が55%であっても、それに合わせた賭け方をすれば利益になる。)

個人的には相場で儲けるためには、
(a)期待値を高める
(b)適切なリスク管理を行う

の2つの要素があると思っています。
そして、多くの初心者が(a)には熱心ですが(b)にはあんまり関心が向いていないようなんですよね。(相場で長く生き残っている人は嫌でも(b)の重要性は十分味わっていて、自然に身についているのでいいのですが。)

たとえ期待値がプラスの賭けをしても、リスク管理が出来ずにオーバートレードしてしまうと利益が出ないのは、以前に「生き残る投資にはケリー基準が有効」で書いた通り。

そんな訳で私の個人的意見としては、初心者の人は(a)よりも、まずは(b)から勉強した方がいいよってお話。

予測が当たる確率が低くても、うまくリスク管理してそこから利益を出せるようになりたいですね。
posted by ガーベージコレクター at 21:12| Comment(2) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月19日

政治家の金融知識は?

なんか”株価乱高下の一因となっている大阪証券取引所の「日経225先物取引」を廃止”とか言っている政治家の方がいらっしゃるようですが、これって金融知識の無い有権者の人気取りのためで、まさか本気ではないですよね。

だって、ちょっと金融知識があれば、今回の株価の乱高下の原因は先物取引ではなく、外資系のヘッジファンドや投資信託などの換金売りが原因だと知っている訳ですから。(真の原因は米国市場の乱高下

金融知識の無い人から見ると、日経平均先物が下がってから日経平均が後から下がったように見えるから先物主導で下げたと勘違いしてしまうようです。
でもこれは、日経平均先物の流動性が高いから先にフェアバリューに近づき現物は流動性が低いからなかなか寄りつかなくて、少し時間差があってフェアバリューに近づいているだけであって、別に先物に引っ張られた訳ではないんですよね。(要するに目の錯覚

ということで、日経平均先物を廃止しても、ヘッジファンドや投資信託は先物でヘッジできなくなった分も上乗せして現物株を投げ売りしてくるだけですから、株価を安定させることはできないでしょう。

それに、もし仮に先物が関係あったとしても、先物市場は日本国内だけでなくCMEやSGXなど世界中にあるわけですから、日本国内だけ規制しても効果は薄いですね。

結局、株価の乱高下を本当に無くそうと思うのならば、金融鎖国でもして海外からの影響を完全に遮断しないかぎり無理でしょう。(本当に金融鎖国をしたら日本は世界から取り残されてしまうから不利益の方が大きいでしょうね。)

でも、もし万が一にも日経平均先物を廃止したら株価の乱高下が減ると政治家の方が本気で考えているとしたら、海外の証券会社に口座を開くことを本気で考えないといけなくなってしまいますね。
posted by ガーベージコレクター at 15:07| Comment(2) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

今回の教訓を生かしての今後の方針検討

今回(2008/9/18-22)の教訓を生かしての今後の方針を検討してみます。

まず、現在までの戦略の整理から。

私の現在までのオプション取引の戦略は、
 (a) 屑オプション裸買い戦略
 (b) コールレシオ売り戦略
の2つが主になっています。

(a)は、単に自分の主観割安と思ったら買い、割高と思ったら返済売りするという裁量トレード手法。(たぶん、ガンマショーターの多いオプション屋さんの中では少数派でしょう。)

(b)は、コールレシオをプレミアム受取り超過で立てて、日経平均が値下がりすればその超過分が利益、値上がりしても一般的にはIVが下がるのでそのままねばってセータとベガで稼ぐという戦略。(こちらの方がたぶん一般的。)

この2個の戦略は、リスクパラメータの観点では、
 (a) ガンマ・ベガロング戦略
 (b) ガンマ・ベガショート戦略
で逆向きの戦略になっています。

ちなみに、現在までの利益は、年間利益はどちらもプラス月間利益は、
 (a) 2年間で全部プラス
 (b) 1年9ヶ月で2回マイナス、あとは全部プラス
という実績になっています。
リスクパラメータ的には逆のことをやっているのに両方とも利益になっているのは、うまく歪を見つけてエントリーできているからでしょうかね?

それで、今回分かった問題点は、(b)の戦略がベガリスクを取り過ぎていて、今回程度の急騰ならば損切りで凌げたけれど、将来本格的な暴騰にあった場合は、退場の危険性があるということです。(ACさんの「コール売り安全神話の崩壊」参照。)

ということで、次に今後の投資戦略の検討です。

まず考え付くのはコールバックスプレッドを組むということです。
これは、上級者の方々がよく取られている手法ですね。
しかし、私の場合は、
 ・メインの屑オプション裸買い戦略と特性がダブる
 ・プットバックに比べると利益になる機会が少ない
 ・利益になる手前で含み損が増えるのが気分が悪い
 ・ジリ上げされたときの損失が限定されない
という理由からコールバックはあんまりやりたくないんですよね。

とはいえ、保険をかけずに(b)戦略を続けるといつかは退場になると思うので、この際(b)戦略はやめて、完全損失限定型のコール売り戦略を試してみようかと思います。
まあ、リスクを殺し過ぎで利益がでないかもしれませんが、何事も試してみないとわからないということで。
今のところ、(b)戦略をやめても(a)戦略で利益が出ているので、いろいろと実験してみます。

それでは、また。
posted by ガーベージコレクター at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月07日

個別株空売りするなら日経先物を売れ

最近株価が下がっているので、個別株を空売りしとけば儲かるという話が増えてきましたね。
でも、私は個別株の空売りは好きじゃないんですよね。
なんでかというと、
  (1) 得するときは売った金額が上限だが、損するときは無制限
  (2) ストップ高になると、損切りしたくてもできない
  (3) 貸株料とか逆日歩とか理不尽なコストがかかる
という理由からです。

(1)「買いは家まで、売りは命まで」という格言によく表れていますね。
個別株の空売りは下げと上げとの非線形性が大きいので、リスクにリターンが見合わない気がします。(この辺はオプション売りも同じなんだけど、空売りにはタイムディケイが無いし。)
こんな株絶対に下がるだろうと思える糞株ほど、急に上がりだすと何倍にも急騰したりするしね。(間違って仕手株なんか空売りするともう大変。saekiさんも昔はこれに嵌ったらしい。)

(2)流動性リスクの話ですね。
自分の損失許容範囲でいつでも損切りできればいいのですが、ストップ高になると損切りの買い戻し注文を出しても約定せず、損失が拡大し続けるリスクがあります。

(3)は説明するまでもなく、空売りには不利なペナルティがついているということですね。
特に逆日歩はいくらになるか分からないので嫌ですね。

それに対して、日経平均先物だと、
  (1) 値下がりと値上がりの値動きが線形に近い
  (2) 流動性が高い
  (3) 売り買い平等
なので、個別株空売りのような欠点がありません

(1)日経平均が急に数倍になる確率は個別株と比べると非常に低いということ。(バブル期と暴落後のリバウンドを除く。)

(2)は値幅制限の最低幅でも2,000円なので、日経平均の値上がりでストップ高になる確率は個別株と比べるとかなり低いということ。(これも、バブル期と暴落後のリバウンドを除く。)

(3)は説明するまでもないですね。

というわけで、私は相場の地合いが悪くて個別株を空売りしたくなるようなときには、日経平均先物(日経225mini)を売ることにしています。
まあ、日経平均先物も安易に売り過ぎると大損しますけど、それは自分でレバレッジ管理をしっかりすれば防げる話ですしね。
posted by ガーベージコレクター at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月10日

やっぱり投資信託は難しい

私には投資信託は難しく感じるというお話。

先日、ACさんに教えてもらった投信王の2008春の陣(2008/4/1〜6/30)の賞品が届きました。
内容は、マネークリップと小銭入れとミニ座布団と認定カード。
1,839名中の100位以内だったので、結構うまくいきました。

しかし、うまくいったのはここまで。
投信王のポジションを2008/8/8に見てみると、年間運用益があっさりマイナスに
オプション取引なら、ここ2年間くらい月間利益でもマイナスになったことはないんだけどね。

なんか、投資信託は株式の保有比率を50%以上に保たないといけないとかのルールがあって、利益は平均株価が上がるか下がるかの風任せになってしまっています。
例えるなら、投資信託は風任せの気球で、オプション取引はエンジン付きの飛行機という感じですかね。(まあ、気球は墜落(=退場)しないけど、飛行機は操縦技術が無いと墜落する危険性がある点も似てるけど。)

というわけで、私は投資信託には手を出さずに、これまで通りオプション取引メインでやった方がよいと再認識しました。
あくまで私には向いていないというだけで、投資信託そのものを否定している訳ではありませんので念のため。)
posted by ガーベージコレクター at 23:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月08日

案外難しいショートストラングル

オプションの初心者が一番最初にやりたくなるのがショートストラングルですが、これが実は結構難しい手法だったりします。
(ショートストラングル:原資産価格からある程度離れたコールとプットを売る手法。ちなみに、現資産価格に最も近いところで同じ権利行使価格のコールとプットを売るとショートストラドル。)
特に、初心者はショートストラングルでもより遠い権利行使価格で組んだ方が安全だと思うようですが、これが大きな勘違いなんですよね。(実は、遠くで組むほうが危険。)
遠くのショートストラングルはINする可能性が低いので一見安全そうに思えます。
ところが、生き残り投資には屑プットオプション買が有効でも書きましたが、屑プットオプションは年に1、2回ある急落時に簡単に10倍以上になってしまいます。
また、証拠金が遠くのオプションの場合は原資産価格が500円動くと約2倍になるので、2,000円急落されると2×2×2×2=16倍となってしまい、INしなくても証拠金不足になって強制決済というのがよくあるパターンですね。
まあ、強制決済になる前にすばやく損切りできればよいのですが、初心者ほど損切りが遅れますから。
という訳で、初心者にはショートストラングルはお勧めしません。(もっと値動きのマイルドなスプレッドの方がいいでしょう。)

ついでに、オプション売りって儲かりますか?もご参考にどうぞ。
タグ:オプション
posted by ガーベージコレクター at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月20日

生き残り投資には屑プットオプション買が有効

荒れた相場が続きますね。
こういう相場では、保険としての屑プットオプション買のありがたさが分かります。(屑プットオプションとはプレミアムが一桁のプットオプションのこと。)
私は普段から屑オプションを買うようにしているので、こういう荒れ相場でも安心して見ていられます
生き残り投資を目指す方には普段から保険として屑プットオプションを買っておくことをお薦めします
ちなみに屑プットオプション買のおかげで、2007年8月と2月末の暴落、2006年の5月〜6月の暴落、2006年の1月のライブドアショックの全部の月で月間利益プラスで乗り切れました
上記の全てで屑プットオプションは10倍以上になっています。(要するにこの2年間で1/6以上の確率で10倍以上のリターンがあったということですね。)
ただし、普段はSQで紙屑になるので、買い捨てるつもりで買わないといけません。(それが名前をガーベージコレクターにしている理由だったりします。)
それから、途中で10倍以上になる場合でも、欲張ってSQまで持っていると紙屑になる場合が多いので、適当なところで利確していく必要はあります。
このあたりに注意すれば、生き残り投資には普段から(暴落してから買うと既にIVが高くなっていて、あまり割が良くなかったりするので。)屑プットオプション買っておくのが有効だと思います。
posted by ガーベージコレクター at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月27日

オプション売りって儲かりますか?

今日は日曜日で暇なので、オプション売りについての個人的意見でも書いてみましょうか。
オプション関係の掲示板などを見ていると、「オプション売りって儲かりますか?」という質問が必ず出ますね。
それに対して賛否両論出て結構荒れたりします。

私の個人的な意見を書かせてもらえば、日経225オプションは売りと買いのどちら側でも市場に参加できるので、有利さは売り買いどちらも同じだと思います。
一時的に売りが有利な状況になっても、売る人が増えて結局は売り買いの有利不利が無い価格に落ち着くので。

では、なぜよくオプションは売りのほうが有利と言われるのかの理由を考えると、それは利益が先払いか後払いかの違いのよるのだと思います。

オプション売りは、通常はタイムディケイで利益が出て、後で相場が急変したときに損を出すという利益先払い損失後払いの構造になっているんですよね。
だから、始めてすぐに利益が出るのは当たり前。それを初心者がオプションは売りの方がすぐに利益が出て簡単じゃんと勘違いする訳です。
でも、オプション売りの本当のポイントは、相場が急変したときに如何に対処するかにあると思います。
例えば、普段のタイムディケイは急変時に逃げるための貯金と考えて、急変時にタイムディケイの貯金の範囲内で逃げれれば利益、逃げ遅れてそれを超えたら損失とかですね。
初心者は、その辺が分からずにタイムディケイで利益が出ているとオプションは簡単だと思ってオーバーポジションにしてしまい、急変時に対処が遅れて退場というのがよくあるパターンでしょう。
初心者にオプション売りが薦められないのは、急騰急落に遭った経験が少なく、そこでの対処が難しいからだと思います。

まあ、これからオプション売りをやろうという人は最低、2007年の2/27-3/14、2006年の5月から6月と1月のライブドアショック、2005年の11月から12月の動きは見ておいた方がいいと思います。(あと2001年9月11日もか。)
生き残る投資家になるために、そういう急変があっても大丈夫なようにヘッジしておきましょうね。
posted by ガーベージコレクター at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月13日

FXとMMFの使い分け

FXで対円で外貨を買っていて、下がったら塩漬けにすればいいという人がいますがどうなんでしょうね?
個人的には、FXで長期投資をするのはあまり良くないのではないかと思います。
なぜかというと、FXのスワップポイントは短期金利の差なので、日本の金利が上がって外国の金利が下がるとマイナススワップになる危険性があるからですね。
現在の金利ではマイナススワップなんてありそうもなく感じますが、4年位前の米ドル金利を見るとマイナススワップになってもおかしくないですね。
ではどうすればよいかというと、私は長期投資用にはMMFやBSTを使っています。
これなら、金利がマイナスになる可能性は非常に低いので。

ではFXは要らないのかというとそんなことはなくて、MMFは為替手数料が高いので、短期、中期の為替投資には為替手数料の安いFXを使うというように使い分けています。
FXなら、急激な円高になったときには、長期用のMMFと逆のポジションを取って、MMFを売らずにヘッジできますしね。
何事も適所適材ということで。
タグ:投資 為替 FX
posted by ガーベージコレクター at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月09日

アクティブ投資はインデックスに勝てない?

カブロボのWebページカブロボの実運用速報を見ると、とうとうカブロボ平均が日経平均株価に抜かれましたね。
効率的市場の話でよく出てくるように、アクティブ投資はインデックス投資に勝てないということでしょうかね?
posted by ガーベージコレクター at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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