2010年05月30日

チャットのブラック・ショールズ式とスマイルカーブの話で触れた本

ブラック・ショールズ式とスマイルカーブについて以前にチャットに書いたときに触れた本についてちょっと書いておきます

チャットで最近読んだ本として経済物理学の高安秀樹さんの、

を紹介しました。
この本のp.94の辺りに、
・ブラック・ショールズ式は市場変動の95%を占める小さなゆらぎの部分を近似できるが、一番大事な残りの5%の大きな変動の部分については無視している

・金融の現場ではブラック・ショールズ式をそのまま使っている人はおらず、標準偏差の値を経験に基づいて修正している(リスクを過小評価することになるため)
と書いてあります。
この標準偏差の修正がスマイルカーブになるのでしょうね。
この本は市場のモデル化とかシミュレーションした結果とかについて書いてあって面白いので、みなさんも一度読んでみては。


それからチャットで、当初はスマイルカーブ無しだったが、実際に運用しているうちにスマイルカーブが出てきたと何かの本で読んだ覚えがと書きましたが、それはこの本でした。

こちらの本は、ゴールドマン・サックスのクオンツのエマニュエル・ダーマンが物理から金融の世界に転身したお話の本ですね。
大半はダーマンさんの身の上話で、スマイルカーブの話は最後にちょっとだけ出てくるだけなので、クオンツの生活に興味のある方はどうぞ。


ついでに、チャットで増田さんの本についてガイドブックに例える話も出ていましたが、私の認識だと増田さんの本はハイキングガイドみたいなものかな。
低い山に天気が良い時にハイキングに行くにはその位でいいですが(=低レバで相場が穏やかなとき)ハイキングガイドの知識で高い山に登ったら、ちょっと天候が悪化しただけで簡単に遭難しますよね。
高い山で悪天候(=高レバで荒れ相場)でも遭難しないようにするには、それなりの知識、経験、装備が必要だと思います。
まあ、山登りの本が北アルプス縦走とかエベレストの登り方みたいな本しかなかったら、山登りを始めようという人が相当少なくなってしまうので入門用にハイキングガイドも必要でしょう。(ただし、ハイキングガイドということを認識して読まないといけませんが。)
高い山に登りたい人は、ブログ等で知識を補いましょうね。
posted by ガーベージコレクター at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月23日

チャットのリクエストに答えて近況報告

オプションチャットで少し話題に出ていた(610118番あたりから)ようなので近況を書いてみます。

> 最近はどうなんですかね
> まだ信念をもって買い続けていたんだろうか?

屑オプ買い戦略はまだやっていますよ。
2009年はIVの噴きが無かったのでマイナスでしたが、今回の噴きで2009年分のマイナスを含めてもプラスになりました。(それより前は以前の記事にも書いたようにプラスです。)
ということで、屑オプ買い戦略の期待値は今のところプラスのようです。(今後もプラスかどうかはわかりませんが。)

> 問題は信念が折れないかどうか
> これは言葉で言うほど簡単じゃない

「究極のタラレバ」でも書いたように、リーマンレベルはそもそも数十年に1回位のつもりでやっているので、1年位噴かなくても全然問題無いです。

> そうそう、今ガーベージさんって言おうと思ってました。屑だけ買う方 いましたよね、って・・

少々誤解されているようですが、私は屑オプ買い戦略だけをやっているわけではありません
多数の独立した戦略を並行して行った方が収益の変動が安定すると考えているので、なるべく戦略の数は増やそうとしています
(まあ、屑オプ買い戦略は一番好きな戦略なので名前に使っていますが。)

ついでに、屑オプ買い戦略とバックスプレッドとの比較についても書いておきます。
「期待値が同じ賭けとケリー基準」でも書いたように、屑オプ買い戦略のような低勝率の損小利大戦略は勝率半々戦略に比べるとオーバートレードになりやすいので、あまり大きいポジションを持つことができません。
したがって、ベガを監視できるツールを使えて、かつ、場中に調整ができる人は、バックスプレッドの方が収益を大きくできるのではないかと思います。
逆に、ベガを監視できるツールが使えないとか、兼業で場中に調整ができない人とかは、保険型の単純屑オプ買い戦略でもいいのではと思います。

ということで、今後も生き残れるよう、みなさんがんばって行きましょうね。
posted by ガーベージコレクター at 18:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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