2008年09月23日

私が屑OP屋になった訳

今回(2008/9/18-22)の反省シリーズの最後は昔話でも。

あれは今を遡ること1年9ヶ月ほど前のこと。
屑OP買い手法も軌道に乗り始めて、そろそろオプション売りもやってみようかと、2007年1月からコール売りを始めたのでした。

当時オプションの裸売り(特にプット)は危険と聞きかじっていたので、レシオなら安全だろうと思いコールレシオ売りをやってみました。
当時はまったくの初心者だったもので、オプション売りはタイムディケイで稼ぐのだからプレミアムが受け取りになればいいんでしょと適当な比率で外側を多めに売っていました。(今から考えるとなんて無謀なことをしていたのかと。)

それでも、始めた月は横々相場でIVがどんどん下がっていき、結構利益が出たわけです。
これで、オプション売りって簡単じゃんと思い2月もコールレシオを売っていった訳ですね。(横々相場の後でIVが下がりきったところを売っているのでとっても危険。)

ところが、コールレシオを仕掛けた後の2月中頃から日経平均が急に上がり始めたのでした。
最初は、日経平均が上がっても内側を買ってヘッジしてあるから大丈夫でしょと勝手に安全だと思っていたのですが、仕掛けたときはIVが最低の時期でガンマとベガのダブルパンチでみるみるデルタがマイナスに傾いて損失が増えていきました。
仕方がないので、ミニ先を買ってデルタニュートラルになるようにデルタ調整をしたのですが、日経平均が上がるとまたすぐにデルタがマイナスになってしまい含み損が増え続けていきました。(今から考えると、デルタヘッジだけしてもガンマとベガをヘッジしないとだめじゃんと分かるのですが、当時は無知な初心者だったもので。)

結局、デルタとガンマのイタチごっこを1週間位続けたあげく、含み損の増加にもう我慢できないと、デルタニュートラルをあきらめ一部コール売りを損切りしてデルタプラスにし、上がればデルタで利益が出るポジションにしたのが2007年2月26日
ところが、次の日2月27日の夜にNY市場がまさかの大幅下落。その次の朝2007年2月28日の日経平均も一気に700円以上の暴落。
デルタプラスに転換して2日後の暴落、みごとな往復ビンタで今月はゲロゲロ大損失とあきらめかけたとき・・・


屑OP買い戦略で買ってあった屑プットがみるみる大噴火
なんとコールレシオ戦略の往復ビンタの損を上回る利益を叩き出して、2007年2月のオプション取引もまさかの月間利益プラスで乗り切れたのでした。

まったく嘘のような本当の話
あれ以来、私は屑OP教の信者になりました

(ちなみに、前の記事で書いたコールレシオ戦略の月間利益マイナスの2回の内1回がこのとき、もう一回が今回です。それから、コールレシオ戦略の年間利益も、リスクパラメータを勉強し直しエントリーと比率の調整を慎重するようになったので、その後このときの損失を取り返し、2007年のコールレシオ戦略のみの年間利益でも、少しプラスで終わることができました。)
posted by ガーベージコレクター at 23:40| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今回の教訓を生かしての今後の方針検討

今回(2008/9/18-22)の教訓を生かしての今後の方針を検討してみます。

まず、現在までの戦略の整理から。

私の現在までのオプション取引の戦略は、
 (a) 屑オプション裸買い戦略
 (b) コールレシオ売り戦略
の2つが主になっています。

(a)は、単に自分の主観割安と思ったら買い、割高と思ったら返済売りするという裁量トレード手法。(たぶん、ガンマショーターの多いオプション屋さんの中では少数派でしょう。)

(b)は、コールレシオをプレミアム受取り超過で立てて、日経平均が値下がりすればその超過分が利益、値上がりしても一般的にはIVが下がるのでそのままねばってセータとベガで稼ぐという戦略。(こちらの方がたぶん一般的。)

この2個の戦略は、リスクパラメータの観点では、
 (a) ガンマ・ベガロング戦略
 (b) ガンマ・ベガショート戦略
で逆向きの戦略になっています。

ちなみに、現在までの利益は、年間利益はどちらもプラス月間利益は、
 (a) 2年間で全部プラス
 (b) 1年9ヶ月で2回マイナス、あとは全部プラス
という実績になっています。
リスクパラメータ的には逆のことをやっているのに両方とも利益になっているのは、うまく歪を見つけてエントリーできているからでしょうかね?

それで、今回分かった問題点は、(b)の戦略がベガリスクを取り過ぎていて、今回程度の急騰ならば損切りで凌げたけれど、将来本格的な暴騰にあった場合は、退場の危険性があるということです。(ACさんの「コール売り安全神話の崩壊」参照。)

ということで、次に今後の投資戦略の検討です。

まず考え付くのはコールバックスプレッドを組むということです。
これは、上級者の方々がよく取られている手法ですね。
しかし、私の場合は、
 ・メインの屑オプション裸買い戦略と特性がダブる
 ・プットバックに比べると利益になる機会が少ない
 ・利益になる手前で含み損が増えるのが気分が悪い
 ・ジリ上げされたときの損失が限定されない
という理由からコールバックはあんまりやりたくないんですよね。

とはいえ、保険をかけずに(b)戦略を続けるといつかは退場になると思うので、この際(b)戦略はやめて、完全損失限定型のコール売り戦略を試してみようかと思います。
まあ、リスクを殺し過ぎで利益がでないかもしれませんが、何事も試してみないとわからないということで。
今のところ、(b)戦略をやめても(a)戦略で利益が出ているので、いろいろと実験してみます。

それでは、また。
posted by ガーベージコレクター at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

起こる可能性があることには備えておく

今回の反省は、急落の可能性には注意して備えていたが、急騰にはあまり注意していなかったということですね。

ケリー基準の考え方でも、最大損失は起きる確率が低くても重視されますし。("¥∞"というページのケリー基準の最大損失に関する解説参照。)

義経さんとかすみパパさんとかの上級者の方々のお話を見ると、コール側もバックスプレッドを組んでしっかりヘッジしてあるようですし。

初級者の私は、備えているつもりでも備えに大きな穴が開いているのに気づいていなかったようで。

ということで、今回の教訓は、「起こる可能性があることには、それが比較的確率が低いことであっても備えておく」です。
posted by ガーベージコレクター at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の教訓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年9月22日の結果

今回は反省点がいっぱいあるので、書くネタに困りませんな。

とりあえず月曜日(2008/9/22)はCMEより200円位安く寄ってくれたので助かりました。
コール売り戦略の今年の利益分が全部飛ぶかと思っていましたが、飛んだのは年間利益の2/3なので許容範囲です。(「オプション売りって儲かりますか?」にも書きましたが、急変時に平時で稼いだ貯金の範囲内で逃げれればOKと考えているので。)
損切りは寄りで行ったのですが、もう少し待った方が結果的には損切りが少なくて済んだようです。(でも、損切りを躊躇する癖をつけてしまうと、本当にヤバイ時に死んでしまう確率が増えるので、生き残りを重視するのであれば寄りで切っとくのが正解でしょう。)

ここ2年間位オプション取引の月間利益がマイナスになったことはなかったのですが、残念ながら今月はマイナスになりそうです。
まあ、利益をだすのが簡単に思えてきて油断すると大きくやられるとうことですね。
どうもベガリスクを取り過ぎていたようなので、もう少しベガリスクを減らした手法に変更しようかと思っています。

それから、IVですが寄りが高くてその後少し下がってまた上がったようですね。
IV予想は単純にはいかないということで。(自分の昨日の予想はいま読み返すとIV予想というよりは、単なる日経平均予想に近いですね。上級者の見解は義経さんのブログなどを参照してください。)

それではまた。
posted by ガーベージコレクター at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月21日

月曜日の対応検討

さて、困っていてもしょうがないので、落ち着いてコール売りポジの月曜日(2008/9/22)の対応を検討してみましょう。

まず、現状分析から。
IVの上昇は、このまま続くのか、寄り天になるのか?
  IV寄り天確率:70%
  IVさらに上昇確率:30%
というところでしょうか。
その理由としては、
  (1)リバウンドは元の水準に近づくと速度が落ちる  
  (2)コール側はプット側に比べて恐怖心が起こりにくい
  (3)金曜日の高IVはNYの急騰を織り込んでいただけかも
  (4)依然景気は悪化傾向であり長期的には株価は下がりそう
  (5)ただし、予想以上にショートした人が多かった場合も想定
です。

(1)は、急落前の水準が日経平均13,000円位なので、それに近づいてくると戻り待ちの売りが増えてきて、リバウンドの上昇速度が下がってくるということですね。
そうすると、今後これ以上の急騰が見込めないとなればIVは下がってくるのでは。

(2)は、急落の場合は下がるほど現物株の人も巻き込んで暴落の恐怖を感じる人が増え下げが加速していきますが、急騰の場合恐怖を感じているのはショートポジションを持っている一部の人だけなので、その人たちが投げ終わればもう恐怖を感じる人がいなくなってしまうため。
結局、恐怖を感じる人がいなくなってしまえば恐怖を反映するIVも下がってくるのでは。

(3)は、どうもNY市場が急騰することは後場あたりから分かっていたことのようで(私は分かんなかったけど)、コールの値段もそれを織り込んでいたためにIVが高くなっていただけかもしれないということ。
要するに、金曜日はIVの水準が高くなったのでなく日経平均の方が低すぎただけだとすれば、日経平均が予想される水準に上がってしまえばIVは元に戻っていってしまうのでは。

(4)は、米国政府の不良債権を買い取るという対応も恐慌を防いだだけでサブプライム問題が根本解決したわけではなく、その負担は最終的には税金となって米国国民に戻ってくるだけでしょう。
そうすると、実体経済がすぐに回復するとは思えず、株価も今後どんどん上げていくという感じでもなさそう

(5)は、基本的にはIV寄り天の可能性が高いと思っているのですが、予想よりもショートしている人が多ければさらにオーバーシュートで上げる可能性もあるので、30%程度はIVがさらに上がる状況も想定して備えておいた方よいということです。

以上の状況分析から自分の月曜日の対応を考えると、とりあえずポジションを縮小して様子見しようかと思います。
利益を考えるとIVが寄り天の可能性が高いわけですからベガショートしたいところですが、IVが上がる確率も30%程度はありそうなので、確率3割で退場してももったいないので、生き残りを目指す投資家としては自重しておきます。
まあ、ベガショートは資金に余裕のある上級者の方々にお任せしましょう。初級者は今回はとりあえず生き残ってもっと余裕のあるときに勝負するということで。
(<-- ちょっと訂正です。上級者の義経さんによりますと、ベガショートは理不尽な値段で切らされる危険性があるので、ややベガロングのセータ狙いだそうです。私はまだまだ修行が足りません。)

ポジションの縮小は、日経平均13,000円程度になってもいいようにして、13,500円までオーバーシュートしても耐えられる程度というところでしょうかね。

それではみなさんがんばって生き残りましょう。
posted by ガーベージコレクター at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月20日

セオリーを過信してはいけない

いやー、今回は日経平均の急騰でコール売りがやられてしまったようです。(まだ月曜日になってみないと結果は出ませんが。)
「個別株空売りするなら日経先物を売れ」で、自分で暴落後のリバウンドは危ないと書いておきながら、自分で嵌っていては世話ないです。

今回の一番の敗因は、日経平均が上がるとIVが下がるというセオリーを過信して、損切りが遅れたことですね。
さっさと損切りしていれば軽傷ですんだのに、そのうちIVが下がるのではないかと思って持ち越してしまったのが被害を大きくしました。
こんなことでは、いつまでたっても初級者を抜け出せません。

今後への教訓は、相場では予想を超えたことも起こるので、セオリーを過信してはいけないということですね。

それにしても、月曜日の対処はどうしようかな?
困ったものだ。
posted by ガーベージコレクター at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の教訓 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月07日

個別株空売りするなら日経先物を売れ

最近株価が下がっているので、個別株を空売りしとけば儲かるという話が増えてきましたね。
でも、私は個別株の空売りは好きじゃないんですよね。
なんでかというと、
  (1) 得するときは売った金額が上限だが、損するときは無制限
  (2) ストップ高になると、損切りしたくてもできない
  (3) 貸株料とか逆日歩とか理不尽なコストがかかる
という理由からです。

(1)「買いは家まで、売りは命まで」という格言によく表れていますね。
個別株の空売りは下げと上げとの非線形性が大きいので、リスクにリターンが見合わない気がします。(この辺はオプション売りも同じなんだけど、空売りにはタイムディケイが無いし。)
こんな株絶対に下がるだろうと思える糞株ほど、急に上がりだすと何倍にも急騰したりするしね。(間違って仕手株なんか空売りするともう大変。saekiさんも昔はこれに嵌ったらしい。)

(2)流動性リスクの話ですね。
自分の損失許容範囲でいつでも損切りできればいいのですが、ストップ高になると損切りの買い戻し注文を出しても約定せず、損失が拡大し続けるリスクがあります。

(3)は説明するまでもなく、空売りには不利なペナルティがついているということですね。
特に逆日歩はいくらになるか分からないので嫌ですね。

それに対して、日経平均先物だと、
  (1) 値下がりと値上がりの値動きが線形に近い
  (2) 流動性が高い
  (3) 売り買い平等
なので、個別株空売りのような欠点がありません

(1)日経平均が急に数倍になる確率は個別株と比べると非常に低いということ。(バブル期と暴落後のリバウンドを除く。)

(2)は値幅制限の最低幅でも2,000円なので、日経平均の値上がりでストップ高になる確率は個別株と比べるとかなり低いということ。(これも、バブル期と暴落後のリバウンドを除く。)

(3)は説明するまでもないですね。

というわけで、私は相場の地合いが悪くて個別株を空売りしたくなるようなときには、日経平均先物(日経225mini)を売ることにしています。
まあ、日経平均先物も安易に売り過ぎると大損しますけど、それは自分でレバレッジ管理をしっかりすれば防げる話ですしね。
posted by ガーベージコレクター at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 個人的意見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。